フィクションのなかにこそ歴史の真実がある by 紫式部
2020年3月9日 歴史物紀などは、たゞ、片そばぞかし。これらにこそ、みちみちしく、くはしき事はあらめ
「紀」は、日本書紀。日本紀の局(つぼね)と呼ばれた紫式部は正史に精通していた。「片そば」とは、傍らにあるものを意味して主流ではないことを強く示唆している。少なくとも誉め言葉ではない。
「これら」は小説などの虚構の世界。こちらのほうが「みちみちしく」「くわしい」というのである。「みちみち」は「満々」とも「道々」とも書かれ、相当の誉め言葉。「これはウソです」と言っているもののほうが何がしかの真実につながっている??
歴史の本流は正史と称するものの外に滔々と流れている。
「紀」は、日本書紀。日本紀の局(つぼね)と呼ばれた紫式部は正史に精通していた。「片そば」とは、傍らにあるものを意味して主流ではないことを強く示唆している。少なくとも誉め言葉ではない。
「これら」は小説などの虚構の世界。こちらのほうが「みちみちしく」「くわしい」というのである。「みちみち」は「満々」とも「道々」とも書かれ、相当の誉め言葉。「これはウソです」と言っているもののほうが何がしかの真実につながっている??
歴史の本流は正史と称するものの外に滔々と流れている。
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