海荒れる

2001年12月30日 歌枕
謡曲「松風」破の前段(四節)

汐汲車、わづかなる、浮世は廻る、はかなさよ、
波ここもとや須磨の浦。月さへ濡らす、袂かな。
秋に慣れたる須磨人の、秋に慣れたる須磨人の、
月の夜 汐を汲むようよ。
心づくしの秋風に 海はすこし遠けれども、
かの行平の中納言。関吹きこゆると詠め給ふ、
浦わの波の夜夜は、げに音近きあまの家
里離れたる、通ひ路の、月より外は 友もなし。

今日の海は朝から荒れ模様。 
こうなると、どこからともなくサーファーたちが
続々とあらわれる。情報がはやい。

明石海峡は古来、難波難海と呼ばれ
源氏物語が「関吹き越ゆる、すさまじき波」と表現した姿で
強風とともに荒れくるうことが、しばしばあり、そんなときは
海辺の丘の上に立っていると、風で飛ばされそうになる。


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