光明真言

2020年3月6日 読書
「じんばら はらばりたや」という呪文を聞いたことあるだろうか。

これは サンスクリットで「光明を放ち給え」 jvāla pravarttaya ज्वाल प्रवर्त्तय の音を写している。

日本の密教で最も多く唱えられ光明真言と呼ばれるマントラの最後の部分。


すべて書くと

ओं अमोघ वैरोचन महामुद्रा मणि पद्म ज्वाल प्रवर्त्तय हूं
おん あぼきや びろしゃな まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん
天台密教では、このように唱えられる

漢文で 帰命 不空 遍照 大印 宝珠 蓮華 光明 生起 吽  
オン アモーガ ヴァイローチャナ マハームドラー マニ パドマ ジヴァラ プラヴァールタヤ

「不空」は不空成就如来 アモーガシッディ अमोघसिद्धि 、「遍照」は毘盧遮那仏(大日如来)を指すとされるが、不空も遍照も、それぞれ密教の大師名とつながる。不空金剛 अमोघवज्र Amoghavajra アモーガヴァジュラ、(705-774) 、 遍照金剛(空海)

謎の空海 誰もがわかる空海入門 三田誠広


得志の地

2012年4月21日 読書
「得志の地 再び踏むことなかれ」
 成功の思い出の地を訪問するな!

「成功したところに いつまでもしがみついていてはダメ」
というような文のあと?にきていたような。

成功は常に型を破っていく工夫の産物であり
型を守り続けることは ある意味 衰退への道...

でも人間って そしてたぶん国家も
成功したところには執着するんですよね。

そして衰退していく

漢文調なので もとの文章は中国語と思うのですが
それが何だったのかは わからない。

海潮音 

2009年2月20日 読書
海潮音は森鴎外に献呈された訳詩集
明治時代のヨーロッパへの憧れが盛り込まれている。
文体は鴎外の舞姫にも似る。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000235/files/2259_2141.html
http://www.aozora.gr.jp/




インド人の書いた本は初めて読んだので
何かと新鮮な驚きがありました。
七福神はインドの神様が多数を占め
恵比寿様だけが日本生まれと聞いた
ことがありますが、著者によると
ヒンズーの神々は奈良時代には
日本に皆来ていたとのこと。
調べてみるといろいろでてきます。

三主神 ブラフマー ヴィシュヌ シヴァは
それぞれ 梵天 毘紐天 大自在天 
神妃が 弁財天 吉祥天 烏摩
それぞれ サラスヴァティ ラクシュミー ウマー

毘盧遮那仏はヴァイローチャナ
ペルシャでは最高神アフラマスダ
ヒンズー教では魔神かもしれない

ヴェーダ三主神 インドラ ヴァルナ アグニは
それぞれ 帝釈天 水天 火天

聖天はガネーシャ 大黒天がマハーカーラ 
毘沙門天(多聞天)はクベーラ(金毘羅)

そういえば
東大寺大仏の開眼を行ったのは
インド僧ボーディセーナ。
空海がインド僧から梵語を習ったり
在原業平の叔父さんである高丘親王が
インドへ旅立ったりしたのが平安初期。

インドと日本の関係は古代のほうが
密接であったようです。
市川浩は日本の身体論の先駆者。
1968年に書かれたこの本は1992年に文庫化されて以来
10版以上を重ねている。
「存在は裸形をおそれて幻影をまとう」という書き出しではじまる。
著者は、現象学を駆使して日本的な身体論を展開したとされるが
書き出しからして現象学の難解さがよくあらわれている。
最初からこの本を読み通すといった読み方は私にはできない。
ときどき本を開いて読み、理解できないところが錯綜してきて
我慢できなくなり読むのをやめることの繰り返し。
繰り返しているうちに自分なりの理解には到達するにせよ、
これが他の人の理解とどれほど同じかはきわめて疑問である。

ISBN:4061590197 市川 浩 講談学術文庫 ¥1,100
哲学者にして小説家
ピエモンテ人ウンベルト・エーコの小説。 
ヨーロッパ人の考えるおどろおどろしさとは
このようなものかと思わせられる。 イタリア人の
明るさの裏にあるシニカルなまなざしもここには
たっぷりある。 主題はテンプル騎士団。
長い小説で読み始めたものの、まだまだ先はながい。

ISBN:416725445X 文庫 藤村 昌昭 文芸春秋 ¥771

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