スペイン帝国の女王たち
2004年4月30日 映画スペイン映画を見た
スペイン帝国第2代の君主 女王ファナの物語
彼女は母親である帝国初代の女王イサベルの政策を
忠実に継承し大西洋国家、世界国家としてのスペインに君臨した。
イサベルはイベリア半島の覇権国、カスティリアの女王として
出発し、半島南部にあった最後の回教国を滅ぼし
コロンブスを庇護して世界国家建設への道を歩んだ。
ファナの父親はカタロニアの王(王号としてはアラゴン王)
バルセロナを本拠地として西地中海に勢力を伸ばし
ナポリまでも支配した地中海帝国の主。 母親の死後
ファナは地中海国家をめざす父親と対立し幽閉されるも
女王の地位は失わず、カスティリアの王位を持ち続けた。
ときどき神がかり状態になり、城に閉じこもって暮らした。
次代のスペイン王はハプスブルグ家になるので
彼女はトラスタマラ家最後の君主でもある。
映画では美貌の新進女優 アラヤが演じる
http://cinestrellas.webcindario.com/fichas/pro008.php
トラスタマラ家の初代は青池保子作のアルカサル-王城-に描かれた
アルフォンソ11世とその愛人レオノール・デ・グスマンの子、
エンリケである。 日本においてはエンリケのイメージも
ファナのイメージもよいものではないが、実像はいづれもちょっと違うようである。
ファナはまたカスティリアの宗家、バスクのナヴァラ王国の
王位も兼ねた。 スペインのバスク支配のはじまりである。
正統を主張するナヴァラ王はフランスに
亡命し、ここにヨーロッパ最古の王国のひとつ
ナヴァラはスペインとフランスに引き裂かれる。
フランスに亡命したナヴァラ王の子孫にルイ十四世がいる。
彼がナヴァールとフランスの王と称したいきさつは、ここにある。
スペイン帝国第2代の君主 女王ファナの物語
彼女は母親である帝国初代の女王イサベルの政策を
忠実に継承し大西洋国家、世界国家としてのスペインに君臨した。
イサベルはイベリア半島の覇権国、カスティリアの女王として
出発し、半島南部にあった最後の回教国を滅ぼし
コロンブスを庇護して世界国家建設への道を歩んだ。
ファナの父親はカタロニアの王(王号としてはアラゴン王)
バルセロナを本拠地として西地中海に勢力を伸ばし
ナポリまでも支配した地中海帝国の主。 母親の死後
ファナは地中海国家をめざす父親と対立し幽閉されるも
女王の地位は失わず、カスティリアの王位を持ち続けた。
ときどき神がかり状態になり、城に閉じこもって暮らした。
次代のスペイン王はハプスブルグ家になるので
彼女はトラスタマラ家最後の君主でもある。
映画では美貌の新進女優 アラヤが演じる
http://cinestrellas.webcindario.com/fichas/pro008.php
トラスタマラ家の初代は青池保子作のアルカサル-王城-に描かれた
アルフォンソ11世とその愛人レオノール・デ・グスマンの子、
エンリケである。 日本においてはエンリケのイメージも
ファナのイメージもよいものではないが、実像はいづれもちょっと違うようである。
ファナはまたカスティリアの宗家、バスクのナヴァラ王国の
王位も兼ねた。 スペインのバスク支配のはじまりである。
正統を主張するナヴァラ王はフランスに
亡命し、ここにヨーロッパ最古の王国のひとつ
ナヴァラはスペインとフランスに引き裂かれる。
フランスに亡命したナヴァラ王の子孫にルイ十四世がいる。
彼がナヴァールとフランスの王と称したいきさつは、ここにある。
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