英雄伝説

2004年9月2日 歴史物
ハリマはもともと姫路より西であった。 
丹波青垣の水を集めて流れる大河、印南河(加古川)流域は
播磨建国の英雄、伊和大神系というより住吉神系、
中流にカモ國があり、河口には住吉神の原郷、高砂がある。
播磨國風土記には明石と赤穂が抜けているが、これは
「ここはハリマではない」という誰かの意思の表明かもしれない。
文化的にも出雲系で陸戦型の伊和大神は、海沿いに大古墳
を築いた海洋系の明石とは正反対。 姫路より西の播州中枢も
女王國であった「さよ(佐用郡)」と秦氏の大根拠地であった
赤穂は、姫路と同じ色ではない。 

さて、記紀伝説のスーパースター、ヤマトタケルと神功
オキナガヒメは播磨國風土記の作者にとっては郷土の親しき
英雄たちであった。 タケルの母葬送の舟列が突風で遭難した
印南河、タケルの息子の嫁であって記紀ではまるで表情を
持たない神功が、ここでは泣いたり笑ったり。 海の女王の
面影を持つオキナガ姫に変身している。

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