神戸　明石　有馬

神戸市は武庫郡、明石郡、有馬郡の３郡にまたがる。
垂水区と西区が明石郡。　北区が有馬郡である。

明治以前の旧郡でいえば
菟原原（うはら）、八部（やたべ）、有馬、明石の４郡に増える。
一部、美嚢郡が入るかもしれません。

國でいえば
東灘区から須磨区までが攝津國
すなわち、うちつくに（畿内）であり
それより西（垂水区　西区）は鄙（ひな）の播磨國。　

古代山陽道は海沿いではなく山越えで
白川峠が「みやこ」と「ひな」の境であった

旧明石郡は
明石国造家ゆかりの五色塚や海神社がある神戸市垂水区や
明石川流域に広がる神戸市西区など
かつての明石郡の中枢地域は神戸市に併合されてしまい
明石郡の末裔ともいうべき明石市は
明石城下と、その周辺の海沿いに わずかに残るのみです。

垂水区にある長大橋（明石海峡大橋）に「明石」の名前が
ついているのがせめてもの救い？？

なお 有馬郡は現在の 神戸市北区　三田市　西宮市北部と
宝塚市の一部に相当します。　有馬郡は摂津国がおかれる前は
丹波国に属していたとも考えられます。