林田の里

2004年12月7日 歴史物
現在、広大な姫路市に吸収されている林田町は旧林田藩領。 林田は姫路の町とは非常に雰囲気の異なる情緒をもつ城下町で藩主は宇多源氏。 

安閑紀に記される摂津三嶋の県主飯粒の伝承を持つ梛(なぎ)神社が林田町伊勢の里に鎮座する。 摂津三嶋は風土記逸文によると百済渡来の海洋神が来たところ。 三嶋は鎌足とも関係があったような。梛神社には県主飯照のとき、アマテラスが顕現したという社伝もある。 
林田は現在、岡山の林原や香川県の勇心酒造とともに東瀬戸内の発酵系バイオ企業の雄、ヤヱガキ酒造の企業城下町で社主の長谷川家は鎌足の子孫を称する。 

林田の里は風土記に淡奈志と記される。 淡奈志の読み方を解説書で見ると「たなしめ」「いはなし」であるが、イザナギに通じる梛神社やイザナミの末娘ミズハノメを祭る旧社、祝田(はふりた)神社があるところからみて、イザナギ家の拠点のひとつ「淡」の方向を意味するかもしれない。 祝田神社には出雲神話に出てくるような神様の銅像が裏山にあるが、誰かは不明。 

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